雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》
横を見ると星野君がニコニコして
こっちを見ていた
「あ、星野君…」
「櫻井先輩と付き合ってるのは
森崎さんなのにね?」
「あはは、まぁね~」
星野君の言葉に苦笑いしかできない
「言っちゃえばいいのに」
「日代ちゃんの純粋な恋を
傷つけたくないの」
「ふぅ~ん。純粋ねぇ…」
星野君はふっと馬鹿にしたように笑って
頬杖をついて前を向いた
一瞬、星野君のいつもの爽やかな
顔が消えた気がした