嘘ばかりの恋
プロローグ
ーねぇ、俺の好きな人知ってる?
その言葉に私は君の好きな人の名前を出した。
ー違うよ。ヒントはこのクラス!
まだ、クラス替えしたばかりだったから、私は前に同じクラスになったことのある人の名前を出していった。
ーあと1人、名前言ってない人いるでしょ。
だーれだ!
君はそう言って無邪気に笑った。
言ってな名前は私の名前のみ。
ー私?
戸惑いながら聞いた私に君は笑顔で
ー正解!!
そう言った。
嘘だとわかっていた。
でも、クラスに馴染めなかった私をそうやって励ましてくれた君の優しさに私は惹かれてしまった。
あれから6年
私は今も君を忘れられずにいる。