【完】もう一度、キミのとなりで。

こういう何気ないやり取りだって、すごく嬉しい。


友達と一緒に楽しくお昼を食べるなんて、みんなには当たり前のことなのかもしれないけれど。


今の私にはすごく特別で、幸せな時間だった。


「あっ、結城先輩!」


するとその時、加奈子ちゃんが数メートル先に結城先輩の姿を発見して。


「あの、受け渡し口の近く!

やっぱり今日もいた~!」


言われて自分もそちらに目をやってみたら、先輩は目立つからすぐに見つかった。


「いつものメンバーといるね。

みんなイケメンだけど、やっぱり先輩が一番!」


結城先輩はいつも通り、同じサッカー部の先輩たちと一緒にいる。


サッカー部はイケメンが多いことで有名で、一緒にいるほかの先輩たちもみんな眩しい。


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