【完】もう一度、キミのとなりで。
一緒に行動する人がいるだけでも十分だとは思うけれど、時々もし加奈子ちゃんが学校を休んだりしたら、私はどうするんだろうなんて思ったりする。
加奈子ちゃんにちょっと頼りすぎかなって。
来年はクラスが分かれてしまうかもしれないし、もっと他の子とも絡んだりしないとダメなのかな……。
「おーい!加奈子~!」
するとちょうどその時、加奈子ちゃんがクラスの女子に呼ばれた。
「なに?」
「加奈子もちょっとこれ着てみてよ。サイズ合わせしてるの」
どうやらウエイトレスの衣装の試着を頼まれたみたい。
「えっ、超かわいい!なにこれ!」
「でしょーっ、京子のお母さんの知り合いの会社からレンタルしたみたいよ。可愛いよね」
「やばいやばい!超テンションあがる!」