【完】もう一度、キミのとなりで。
そのまま二人でクレープを食べたあとは、他にもいくつか食べ物系を回って、お腹がいっぱいになったところで今度はゲーム系の出し物を見て回ることにした。
「うちの学年の階も行ってみようか!ほら、1組は確か縁日やってたし」
そう言われて、碧空くんのクラスだと思いドキッとする。
たしか、この前の準備の時に来てよって言われて、行くって約束したんだっけ。
碧空くん、いるかなぁ……。
なんて、ついつい彼のことを思い浮かべてしまう自分にまた驚いてしまう。
だけど別に彼目当てで行くわけではないし、会えなかったとしても行く約束は果たせるからと思い、変に期待する気持ちを慌ててかき消した。
変なの、私。これじゃ碧空くんに会いたいって思ってるみたいだ。