【完】もう一度、キミのとなりで。
そういうのが一部の女子の気に障ったみたいで、通りすがりに嫌味を言われたりしてた。
いつだって、ビクビクしていた中学時代。
目立たないように、ただ静かに、おとなしくしていればよかったのに。
あの時、彼に出会ってしまったから。彼の優しさに触れてしまったから。
私は夢を見てしまったんだ。
身の程知らずな夢。
結果的に、彼を傷つけてしまうことになるとも知らずに……。
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