【完】もう一度、キミのとなりで。
「だって蛍は頭いいもん~。
この前の中間だって普通に50位以内には入ってたでしょ?
私100位以内にすら入ってないし、数学とか下手したら赤点だよ~」
「ううん、あれはたまたまだよ。
でも、私に教えられるところがあれば、教えるよ」
「ほんと!?助かる~!
じゃあ今度一緒に勉強しよ!」
「うん!」
加奈子ちゃんとは相変わらず仲良しで、毎日一緒だ。
夏休みには二人で遊ぶ約束もしたし、だんだんと自分の中で友達と過ごす日常が当たり前になってきた。
文化祭をきっかけにクラスの子と話す機会も増えたし、このまま夏休みが来てしまうのがちょっと寂しいくらいに、今は学校が楽しいと思える。
なんか、不思議だなぁ……。
「あっ、結城先輩だ~!」