【完】もう一度、キミのとなりで。
碓井さんはクラスの女子みんなから恐れられていて、彼女に歯向かえる人は一人もいなかった。
だからみんな彼女を恐れるがあまり、私を無視したんだ。
私は学校で一人になって、碧空くん以外に誰も一緒にいてくれる人がいなくなってしまった。
ますます学校に行くのが怖くなり、時々体調を崩して休んだりするようになった。
碧空くんは私が突然お昼を一人で食べるようになったので、私のために友達と食べるのをやめて一緒に食べてくれるようになった。
もとから私は友達が少なくて人見知りなことを彼は知っていたし、無視されているとはさすがに言えなかったけれど、何か察したんだろう。
前よりも学校で一緒にいてくれることが多くなった。
だけど、私にとってはそれがさらに苦しくて、内心罪悪感でいっぱいだった。