【完】もう一度、キミのとなりで。

碧空くんが友達と一緒に過ごす時間を奪ってしまっているんじゃないかとか、私のせいで彼に負担をかけてしまっているんじゃないかとか。


だんだんと彼の前ですら、笑顔でいることができなくなってきた。


碧空くんといるときは幸せなはずなのに、それを感じることもできないくらいに、いつからか心が麻痺してしまって。


通りすがりの楽しそうなカップルを見て、いつも思っていた。


どうして私たちはあんなふうに普通に付き合うことができないんだろうって。


どうして恨まれながら付き合わなければいけないんだろうって。


碧空くんと私じゃ釣り合わないから？


私が地味でのろまだから？彼にふさわしくないから？


碧空くんは、私と一緒にいて楽しいのかな？しんどくないのかな？


もっと他の子と付き合ったほうが楽しいんじゃないかな。


そのほうが、みんなに受け入れてもらえるし、苦労しなくて済むんじゃないのかな……。


そんなことを考えて、毎日家で泣いていた。