【完】もう一度、キミのとなりで。
碧空くんは時々写真を送ってくれたりもした。
部活で友達と撮った写真や、一人で映ってる写真、身近なところで見つけた変なものの写真など……。
碧空くんの毎日を覗き見ているかのようでドキドキして、会わないのにまるで、毎日会っているみたいだった。
そしてある時、夏休みはどこに出かけるかの話になって。
『俺部活ばっかでまだどこにも行ってない。
サッカー部の奴らと夏祭りに行ったくらい』
『わぁ、いいな。私まだお祭りも行ってない』
『マジか。今年は家族で旅行とか行かないの?』
『うん。今年の夏はうちの親仕事が忙しくて。
この前も夏休みは水族館に行こうって話してたら、お父さんとお母さんの休みが合わなくて結局行けなくなっちゃった』
『そっかー、残念だな』
『うん。すごく残念だった……』
『じゃあさ、俺と行く?水族館』