【完】もう一度、キミのとなりで。
もしかして、私が友達にお土産を買うなんて珍しいと思ったのかな?
私の友達関係のことでは、碧空くんにはいつも心配かけてたからな。
「碧空くんは?」
反対に私が尋ねると、碧空くんは手に持っていたお菓子の箱を差し出して。
「あぁ、俺はサッカー部の奴らにこれ買ってく」
「そっか、部活のみんなにあげるんだね」
わざわざお土産を買っていくなんて優しいなぁ。
「うん。みんなけっこう旅行の土産とか買って来てくれるからな」
「そうなんだ」
するとその時ふと、目の前にぬいぐるみのコーナーを発見して、私は思わず足を止めた。
そこにはイルカやシャチ、ペンギン、アザラシなど、可愛い海の生き物たちのぬいぐるみがたくさん並んでいる。
中でも特にペンギンのぬいぐるみが可愛くて目にとまって。
「わぁ、かわいい……」