【完】もう一度、キミのとなりで。

思わずじーっと眺めていたら、碧空くんが横からひょいと覗き込んできた。


「わ、ほんとだ。可愛いな」


その顔が近くて、少しドキッとする。


「蛍はペンギンが好きなの?」


「あ……うんっ」


「そっか。たしかに可愛いよなーペンギン。なんか蛍っぽい」


「えっ!」


私っぽい?そうかな……?


「しかも、このペンギンすげーふわふわしてる。ほら、触ってみ?」


そう言って碧空くんが私の手の上に小さなペンギンのぬいぐるみを乗せてくる。


そしたらそれは本当にふわふわで手触りが良くて、気持ちよかった。


「わぁ、ほんとだ~。気持ちいい」


「こっちのウミガメもかなりやばいよ」


「わっ、これはすべすべだね」


「この肌触り、枕にしたいよな」


「あはは」


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