【完】もう一度、キミのとなりで。
思わず勢いよく返事をしたら、碧空くんは嬉しそうに笑ってくれた。
「マジで?やった!
よしっ、じゃあコンビニで花火買おうぜ」
そのまま一緒にコンビニへ行き花火を買って、近くの公園に移動する。
公園にはちょうど誰もいないみたいで、すごく静かだった。
「よし、さっそくはじめるか」
碧空くんがろうそくを地面に置き、ライターで火をつけてくれたので、それぞれ手に持った花火を近づける。
火がつくと、バチバチと音をたてて花火が燃え始めた。
「うわぁ~、キレイ」
「やっぱ夏は花火だよな」
夜の暗い公園に花火の明かりだけがキラキラと輝いている。
なんだか少し幻想的で、夢の中にいるみたいだった。
今日は本当に、こんなに楽しいことばかりでいいのかな?
そのうちバチが当たったりしないかな、なんて思う。