【完】もう一度、キミのとなりで。
「サービスデーじゃなくてもまた行こうよ!
私のおすすめのクレープ蛍にも食べさせてあげたいから」
優しい加奈子ちゃんは少し残念そうにしながらもそんなふうに言ってくれる。
その言葉を聞いて、私は思わず胸がジーンと熱くなった。
「うん、絶対行く!」
「よし、じゃあ約束ね!」
“約束”なんて言われてまた嬉しくなる。
友達と何か約束をするなんて、いつ振りだろう…なんて。
私は加奈子ちゃんと一緒にいると楽しくてたまらないけれど、加奈子ちゃんも私といると楽しいと思ってくれてるのかな?
いつもこうして真っ先に私を誘ってくれる彼女には、感謝の気持ちでいっぱいだ。
次に誘われた時は何が何でも行こうって、そう決意して、加奈子ちゃんに別れを告げた。