【完】もう一度、キミのとなりで。
水曜日。放課後の図書室は利用者があまりいなくてすいていた。
することがあまりなくて、ただカウンターに座ってボーっとしていると、またどんどん気持ちが落ち込んでくる。
時々わからなくなるんだ。自分の判断はこれで正しかったのかって。
そんなこと、今さら考えたところで遅いけれど、あの日碧空くんに返事をした時から、私の心はぽっかりと穴が開いたままで。
ふとした瞬間にいろんな出来事を思い出しては切なくなったりしていた。
バカだなぁ。ないものねだりだよね。
自分から突き放したくせに、いざ彼との関わりがなくなったら恋しくなるなんて……そんなの勝手すぎるよ。
閉館時間になると、鍵を閉めて図書室をあとにする。
今日はリクエストカードの集計の日だったので、たくさんのカードを手に抱えたまま職員室へと向かった。