【完】もう一度、キミのとなりで。
私はずっと逃げてばかりだった。
傷付くのが怖くて、自信がないから周りの目を気にしてばかりで。
過去の記憶にとらわれるがあまり、せっかくの彼の気持ちを受け取ることができなかった。
だけどもう、自分の気持ちから目を逸らしたくない。逃げたくない。
碧空くんのことをたくさん振り回して傷付けてしまった。
そんな私が今さら「好きだ」なんて言ったって、もう遅いかもしれない。
それでもいい。伝えたい。
後悔しないように、今度こそ、正直な自分の気持ちを……。
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