【完】もう一度、キミのとなりで。
「たくさん振り回してごめんなさい。
私、本当は碧空くんに好きって言われて嬉しかったのに、自信がなくて、逃げてばかりだった。
周りの目ばかり気にして、昔みたいになったらどうしようって、また碧空くんの前で笑えなくなったらどうしようって、怯えてた。
またダメになるのが怖かったの……」
碧空くんの目をまっすぐ見据える。
「でも、もうみんなになんて言われてもいい。どう思われても構わない。
今度は私が片想いからやり直すからっ!」
だから、お願い……。
「どうか、碧空くんのことを好きでいさせてください……っ」
あぁ、やっと言えた。
そのまましっかりと頭を下げる私。
伝えられて心の底からホッとして、スッキリした気持ちになる。
今さらだけど、これでもう悔いはない、そう思った。