【完】もう一度、キミのとなりで。
19.エピローグ
碧空くんと再び付き合い始めてから、一週間が経った。
私たちの復縁の噂は一瞬にして学年中に広まり、またしてもみんなの注目の的に。
私は今度は“元カノ”としてではなく、“碧空くんの彼女”として有名になってしまった。
そのため、一部の碧空くんファンの女子からは白い目で見られるし、嫌味を言われたりもする。
だけど、なるべく気にしないようにしている。
気にならないって言ったらウソだけど、碧空くんのためにも堂々としようって決めたから。
もう自信がないからって、この恋から逃げるのは嫌なんだ。
「おはよーっ!蛍」
「あ、おはよう加奈子ちゃん」
朝、教室に入ってすぐ自分の席に着いたら、加奈子ちゃんがさっそく声をかけてきた。
「見たよ~、ラブラブ登校。朝から手繋いでたね」
「……なっ!」