【完】もう一度、キミのとなりで。
加奈子ちゃんはいつだってニコニコしてて、楽しそう。
話してると気持ちが明るくなる。
「ふふふ、お肉だといいね」
「でしょーっ?蛍も食べてみたら?週替わりランチ」
「う、うん。でもあれ、ボリュームすごいから」
「おぉ、そっかー。少食だもんねぇ、蛍は。
じゃあ、ちょっとだけ分けてあげるね!ほんとに美味しいから」
口下手な私にも、気を使わずどんどん話しかけてくれて、親切にしてくれる。
私がうまく話せなくても、嫌な顔ひとつしないし。
おかげで私も、他の女子とはまだあまり仲良く話せないけれど、彼女となら気楽に話すことができる。
「うん。ありがとう!」