【完】もう一度、キミのとなりで。

男の子はずっと苦手だと思ってた。


あまり自分から興味を持ったことはなかった。


だけど、彼だけは初めて、少し近づきたいと思ってしまった。


素敵な人だなって。もっと話してみたいなって。


もっと、彼のことを知りたいなって――。


.





.


そう。それが彼と話すようになった最初のきっかけで。


その後、本当に親しくなって、付き合うようになるなんて思ってもみなかったんだ。


まさか自分が、碧空くんの彼女になれるなんて……。



でも、そんな夢のような日々は、長くは続かなかった。


私の心が弱かったから。私が逃げてしまったから。


彼のことをひどく傷つけてしまった。


それなのに、どうして……また笑いかけてくれるの?


こんな私にまた、優しくしてくれるの?


碧空くんは、私のことをどう思ってるんだろう。



私たち、友達としてまたやり直せるのかな……?


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