【完】もう一度、キミのとなりで。
男の子はずっと苦手だと思ってた。
あまり自分から興味を持ったことはなかった。
だけど、彼だけは初めて、少し近づきたいと思ってしまった。
素敵な人だなって。もっと話してみたいなって。
もっと、彼のことを知りたいなって――。
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そう。それが彼と話すようになった最初のきっかけで。
その後、本当に親しくなって、付き合うようになるなんて思ってもみなかったんだ。
まさか自分が、碧空くんの彼女になれるなんて……。
でも、そんな夢のような日々は、長くは続かなかった。
私の心が弱かったから。私が逃げてしまったから。
彼のことをひどく傷つけてしまった。
それなのに、どうして……また笑いかけてくれるの?
こんな私にまた、優しくしてくれるの?
碧空くんは、私のことをどう思ってるんだろう。
私たち、友達としてまたやり直せるのかな……?