円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~
バルコニーに続くドアを開け、外の空気を吸い込んだ途端に先客がいるのに気が付いた。
彼女の目が大きく見開いた。
「ウィリアム、ここで何してるの?」
彼の方は、彼女の方に振り返らないまま言う。
「ここでって。冷たい空気に当たりに来た。君と同じ理由だよ」
エリノアは、思ったより冷たい空気に触れて身震いする。
「いつからいるの?」
「さあ、いつからかな」
ウィリアムの表情を見て、エリノアは慌てて言う。
「あ、あの。もしかして、ホールで踊るよりも、ここでこうして冷たくなってた方がいいなら、踊りの方はキャンセルしてもいいけど」
「どうして?僕とは嫌だってこと?」
「そういうわけじゃないけど。なんなら、メアリーと変わってもいいし」
だって、どう見ても自分と踊りたそうな顔してないじゃないのよとエリノアは思う。
「それは、きっと歓迎されないよ。エリオットの方も彼女と踊りたいと持ってるはずだし」
「まあ、そうだったの?」
「たった、二曲だろ?さっさと踊っておしまいにしよう」
「ええ」
彼女は、彼の手の冷たさに思わずぶるっと震えてしまった。
彼女の目が大きく見開いた。
「ウィリアム、ここで何してるの?」
彼の方は、彼女の方に振り返らないまま言う。
「ここでって。冷たい空気に当たりに来た。君と同じ理由だよ」
エリノアは、思ったより冷たい空気に触れて身震いする。
「いつからいるの?」
「さあ、いつからかな」
ウィリアムの表情を見て、エリノアは慌てて言う。
「あ、あの。もしかして、ホールで踊るよりも、ここでこうして冷たくなってた方がいいなら、踊りの方はキャンセルしてもいいけど」
「どうして?僕とは嫌だってこと?」
「そういうわけじゃないけど。なんなら、メアリーと変わってもいいし」
だって、どう見ても自分と踊りたそうな顔してないじゃないのよとエリノアは思う。
「それは、きっと歓迎されないよ。エリオットの方も彼女と踊りたいと持ってるはずだし」
「まあ、そうだったの?」
「たった、二曲だろ?さっさと踊っておしまいにしよう」
「ええ」
彼女は、彼の手の冷たさに思わずぶるっと震えてしまった。