キス税を払う?それともキスする?
第18話 伝達
南田は宗一と話してから幾度となく奥村に話そうと思っていた。
それなのに何をいつどんな風に話せばいいのか分からないでいた。
普通にしている奥村にここのままの方がいいのではないか…という気持ちまで、もたげ始めていた。
年の瀬も迫ってきた今日は忘年会だった。
部署に女の子が増えて男性社員は張り切っていた。
帰り支度をする奥村にまた何も言えずにいると「お先に失礼します」と声をかけられた。
奥村を見ることもできず「あぁ」とだけ返事をした。
今までしていた普通がどうだったのかさえも分からなくなってしまっていた。
忘年会が始まると目の端に奥村を捉えつつ、南田は部長と話し込んでいた。
席を立った奥村を目で追うとお手洗いの方ではなく、外に出る方へと行ってしまった。
外は寒いはずだ。
酔いを覚ましに行ったのだろうか…。
気にはなったが部長に捕まってしまって追いかけられずにいた。
それなのに何をいつどんな風に話せばいいのか分からないでいた。
普通にしている奥村にここのままの方がいいのではないか…という気持ちまで、もたげ始めていた。
年の瀬も迫ってきた今日は忘年会だった。
部署に女の子が増えて男性社員は張り切っていた。
帰り支度をする奥村にまた何も言えずにいると「お先に失礼します」と声をかけられた。
奥村を見ることもできず「あぁ」とだけ返事をした。
今までしていた普通がどうだったのかさえも分からなくなってしまっていた。
忘年会が始まると目の端に奥村を捉えつつ、南田は部長と話し込んでいた。
席を立った奥村を目で追うとお手洗いの方ではなく、外に出る方へと行ってしまった。
外は寒いはずだ。
酔いを覚ましに行ったのだろうか…。
気にはなったが部長に捕まってしまって追いかけられずにいた。