キス税を払う?それともキスする?
第18話 気づいちゃう?
時間を忘れ集中していた華は12時を過ぎてしまったことに気づいて、ソファの南田に目をやった。
疲れていたのだろうか、いつの間にか寝ていたようだった。
穏やかな寝顔を見て、華は複雑な気持ちになっていた。
ハニートラップ…。どうなんだろう。でもそのために、残業しない主義を崩してまで私を手助けしてくれるものなのかな。
何を、誰の言葉を信じていいのか華は分からなくなっていた。
南田の上着を体にかけてあげて、かけたまま寝てしまっていた眼鏡をそっと外してあげた。
目を閉じた南田はまつ毛が長くてうらやましいほどに綺麗な顔をしていた。
やっぱり分からない人…。
そして手の中の眼鏡をじっと観察しても普通の眼鏡のようだった。
「やっぱり無表情変換スイッチなんてついてないよね…。」
コトッと音を立てて眼鏡はテーブルに置かれた。
「そう言えば…最近は頬に眼鏡が当たらないなぁ。」
そうつぶやきながら、そっと顔を近づけた。
ピッ…ピーッ。認証しました。
壁の機械から音が聞こえた。
ガチャ。バタン。
華が出ていた音がした後は、シーンと静まり返ったリビング。
少ししてゴソゴソと動く音とともに南田にかけられた上着は顔を隠すように頭まで移動された。
疲れていたのだろうか、いつの間にか寝ていたようだった。
穏やかな寝顔を見て、華は複雑な気持ちになっていた。
ハニートラップ…。どうなんだろう。でもそのために、残業しない主義を崩してまで私を手助けしてくれるものなのかな。
何を、誰の言葉を信じていいのか華は分からなくなっていた。
南田の上着を体にかけてあげて、かけたまま寝てしまっていた眼鏡をそっと外してあげた。
目を閉じた南田はまつ毛が長くてうらやましいほどに綺麗な顔をしていた。
やっぱり分からない人…。
そして手の中の眼鏡をじっと観察しても普通の眼鏡のようだった。
「やっぱり無表情変換スイッチなんてついてないよね…。」
コトッと音を立てて眼鏡はテーブルに置かれた。
「そう言えば…最近は頬に眼鏡が当たらないなぁ。」
そうつぶやきながら、そっと顔を近づけた。
ピッ…ピーッ。認証しました。
壁の機械から音が聞こえた。
ガチャ。バタン。
華が出ていた音がした後は、シーンと静まり返ったリビング。
少ししてゴソゴソと動く音とともに南田にかけられた上着は顔を隠すように頭まで移動された。