覚醒者3号-第二次調査報告-
歩きながら、窓から少し様子を窺う。
建物の中に、人のいる気配は感じられない。
何しろこの時間だ。
既に就寝していたとしても何ら不思議ではないが。
こんな夜分遅くに呼び鈴を鳴らすのも気が引ける。
どうしようか考えていた矢先だった。
「あ」
私は見慣れた建物を道路の先に見つけた。
交番だ。
その建物も、どこか今風ではない古めかしい感じの造りの交番。
こんな山奥だと…言い方は悪いけど、流行に乗り遅れる事もあるのかもしれない。
そんな事を考えながら、私はその交番へと歩いていった。
明かりはついていない。
村の交番というと、どこかノンビリしているという話を時々聞く。
こんなに人が少なそうな村落では、都会のように24時間交番が機能している必要もないのかもしれない。
…交番の中を、少し覗いてみる。
明かりはついていないのに、入り口は扉すら閉まっていなかった。
声をかけてもいいのだろうか?
「あの…すみません…」
夜中だから大声を出すのは憚られる。
私は囁き声よりは大きい程度の声で、中に呼びかけてみた。
建物の中に、人のいる気配は感じられない。
何しろこの時間だ。
既に就寝していたとしても何ら不思議ではないが。
こんな夜分遅くに呼び鈴を鳴らすのも気が引ける。
どうしようか考えていた矢先だった。
「あ」
私は見慣れた建物を道路の先に見つけた。
交番だ。
その建物も、どこか今風ではない古めかしい感じの造りの交番。
こんな山奥だと…言い方は悪いけど、流行に乗り遅れる事もあるのかもしれない。
そんな事を考えながら、私はその交番へと歩いていった。
明かりはついていない。
村の交番というと、どこかノンビリしているという話を時々聞く。
こんなに人が少なそうな村落では、都会のように24時間交番が機能している必要もないのかもしれない。
…交番の中を、少し覗いてみる。
明かりはついていないのに、入り口は扉すら閉まっていなかった。
声をかけてもいいのだろうか?
「あの…すみません…」
夜中だから大声を出すのは憚られる。
私は囁き声よりは大きい程度の声で、中に呼びかけてみた。