覚醒者3号-第二次調査報告-
機関の人間でもない一般人を、手にかける訳にはいかない。
私に取れる行動は逃げの一手だけだった。
なのに。
「……!」
男性は鉈を握ったまま、私の後を歩いて追って来る。
相変わらず表情はない。
その瞳は寝起きのようで、焦点すら定まっていないように思える。
一体どういう事なの?
どうして私が襲われるの?
混乱して泣き喚きそうになるものの、それを唇を噛んでグッと堪えた。
今は小山田君はいない。
ここに私を守ってくれる人はいない。
自分の身は自分で守るしかないのだ。
そして今できる事は、まずはあの男性から逃げ延び、彼の行動の理由を解明する事。
それが解けないうちは、迂闊な行動は控えるべきだった。
私に取れる行動は逃げの一手だけだった。
なのに。
「……!」
男性は鉈を握ったまま、私の後を歩いて追って来る。
相変わらず表情はない。
その瞳は寝起きのようで、焦点すら定まっていないように思える。
一体どういう事なの?
どうして私が襲われるの?
混乱して泣き喚きそうになるものの、それを唇を噛んでグッと堪えた。
今は小山田君はいない。
ここに私を守ってくれる人はいない。
自分の身は自分で守るしかないのだ。
そして今できる事は、まずはあの男性から逃げ延び、彼の行動の理由を解明する事。
それが解けないうちは、迂闊な行動は控えるべきだった。