覚醒者3号-第二次調査報告-
私は仕方なく村落の中へと引き返し、途中で小さな小屋があるのを見つけた。
倉庫に利用されているのであろう、本当に小さな木造の小屋。
…鍵もかけられていない扉をゆっくりと開くと、ぎぃぃぃ…と不気味な音が響いた。
小屋の中には農具が収納されている。
当然灯りなどはない。
私は目を凝らして、中に誰も潜んでいないか確認した。
そして安全を確かめた上で小屋の中に入り、小屋におさめられていた肥料の入った重い袋を扉の前に二つほど置いた。
これですぐには扉を開けられる事はないだろう。
「…ふぅぅ…」
小屋の奥に、ヘナヘナとしゃがみ込む。
ようやく安心できる場所にくる事ができた。
とりあえず休息をとる事は出来そうだ。
状況は何も改善されていないけど、まずは冷静になって体力と混乱した頭を回復させる必要があった。
…それにしてもどうなっているんだろう、この村は。
そもそも地図に載っていないという時点でおかしな村だった。
そしてやっと人を見つけたと思ったら、有無を言わさずの襲撃。
それも一人や二人ではなく、恐らくは村人全員が私の命を狙っている。
私をこの村から出すまいとしている。
しかも明確な殺意を見せる訳ではなく、まるで何かに操られているかのように…。
倉庫に利用されているのであろう、本当に小さな木造の小屋。
…鍵もかけられていない扉をゆっくりと開くと、ぎぃぃぃ…と不気味な音が響いた。
小屋の中には農具が収納されている。
当然灯りなどはない。
私は目を凝らして、中に誰も潜んでいないか確認した。
そして安全を確かめた上で小屋の中に入り、小屋におさめられていた肥料の入った重い袋を扉の前に二つほど置いた。
これですぐには扉を開けられる事はないだろう。
「…ふぅぅ…」
小屋の奥に、ヘナヘナとしゃがみ込む。
ようやく安心できる場所にくる事ができた。
とりあえず休息をとる事は出来そうだ。
状況は何も改善されていないけど、まずは冷静になって体力と混乱した頭を回復させる必要があった。
…それにしてもどうなっているんだろう、この村は。
そもそも地図に載っていないという時点でおかしな村だった。
そしてやっと人を見つけたと思ったら、有無を言わさずの襲撃。
それも一人や二人ではなく、恐らくは村人全員が私の命を狙っている。
私をこの村から出すまいとしている。
しかも明確な殺意を見せる訳ではなく、まるで何かに操られているかのように…。