覚醒者３号－第二次調査報告－

？？？

「まもなく廃棄場上空に到達。準備はいいか？」

「……」

「おい、返事しろ。聞いてるのか？」

「……｣

「全く…３号にズタボロの黒焦げにやられちまって、前より更におかしくなっちまったんじゃねぇのか？この女｣

「……｣

「瀕死の状態を回収、再調整してまた使えるようになったって研究班の奴は言ってたけど、元々がイカレてるんだから、再調整もへったくれもないだろうに」

「……｣

「こんな不気味な女、ヘリで輸送する俺の身にもなれっての。ったく、気持ち悪いったらありゃしねぇ」

「……」

「お、見えてきたぞ。あそこが廃棄場だ。３号達を追跡していた実行部隊の通信が途絶えたのがこの近辺…ならきっと２号と３号はここらにいる筈だ｣

「……」

「よかったな、化け物。お前を黒焦げにした奴にリベンジできるぜ？」

「…ギ…ギギ…３ゴウ…オヤマダ…テッペイ…｣

「お、やる気になってきたじゃねぇか。そうそう、お前を死ぬ寸前まで追い詰めた小山田哲平だ。今度こそお前の力で捻り潰して来い｣

「ギギ…ギギ…ギギギギ…ギギギギギギギギギギ！！！！！」

「よし、いいぞ、化け物！降下だ！思う存分殺して来い！」