覚醒者3号-第二次調査報告-
私がそう考えていた矢先だった。
「!?」
突然。
私の手を握っていた黛さんの姿が、忽然と消えてしまった。
そして次の瞬間。
「やああああああああっ!!」
1号の背後に現れた黛さんが、両の拳で渾身の一撃を叩き込む!
これは…瞬間移動!
そうか、黛さんも覚醒者だと言っていた。
流石の1号も瞬間移動は見切れないらしく、黛さんの一撃を後頭部にモロに食らう。
だけど、無理だ。
私にはわかる。
同じ覚醒者でも、1号は過度の薬品投与によって人間離れした強靭な肉体を獲得しているという。
いくら超能力者の黛さんでも、その身体能力は普通の人間と殆ど変わらない。
つまり。
「い…きゃああぁあぁぁあぁぁっ!!」
格闘戦で1号には勝てっこないという事だ。
黛さんの右腕が、見えない力でありえない方向へとねじり上げられる。
彼女は喉から絞り出されたような声で悲鳴を上げた。
「!?」
突然。
私の手を握っていた黛さんの姿が、忽然と消えてしまった。
そして次の瞬間。
「やああああああああっ!!」
1号の背後に現れた黛さんが、両の拳で渾身の一撃を叩き込む!
これは…瞬間移動!
そうか、黛さんも覚醒者だと言っていた。
流石の1号も瞬間移動は見切れないらしく、黛さんの一撃を後頭部にモロに食らう。
だけど、無理だ。
私にはわかる。
同じ覚醒者でも、1号は過度の薬品投与によって人間離れした強靭な肉体を獲得しているという。
いくら超能力者の黛さんでも、その身体能力は普通の人間と殆ど変わらない。
つまり。
「い…きゃああぁあぁぁあぁぁっ!!」
格闘戦で1号には勝てっこないという事だ。
黛さんの右腕が、見えない力でありえない方向へとねじり上げられる。
彼女は喉から絞り出されたような声で悲鳴を上げた。