覚醒者3号-第二次調査報告-
確かに1号の先読みは当たった。

背後に瞬間移動していた黛さん。

…だが、瞬間移動していたのは黛さん『だけ』だった。

俺は元の位置に、身構えたまま立っている!

狙うは、振り向く事で無防備な背中をこちらに向けた1号!

一気に発火能力を利用したジェット噴射で高速の突進を仕掛け、1号の懐に踏み込む!

向き直る1号。

しかしその時には既に、俺は1号の胸ぐらを掴んでいた!

「零距離…もらった」

勝利の確信の言葉と共に。

「ガッッッッッッッッッッッッッ!?」

俺は1号の胸元で発火能力を行使した!!

凄まじい炎と共に、手榴弾並みの爆発が1号の至近距離で起こる!

勿論、一撃で倒せるとは思っていない。

1号に組み付いたまま、二度三度四度と、炎を伴った爆発を叩き込んだ!!

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