覚醒者3号-第二次調査報告-
正直に言うと…初めて発火能力で人の命を奪った日…体の震えが止まらなかった。
人間の命を奪うという重さ。
その重さは、たかだか高校生だった俺に支えきれるものではなかった。
覚醒者になんてされなければ、こんな苦しみを味わう必要もなかった。
毎夜機関の連中を呪い続けた。
夢の中で何度も俺が殺した奴が呪詛を吐き続ける。
いつも魘されていると、黛さんも心配していた。
…それでも俺は機関の連中に襲われる度、敵を炎に包んだ。
…殺さずに済む方法はあったかもしれない。
しかし殺さずに生かしておけば、そいつはまた機関に戻り、また別の人間を拉致する。
結果、俺と同じ苦しみを味わう者が出てくる。
…誰かが機関を叩き潰さなければならない。
俺には機関を叩き潰すだけの力が備わったし、それだけの憎悪の炎も、いつの間にか胸の中に宿していた。
だから殺し続ける。
自らが生み出した覚醒者によって滅ぼされる。
そんな恐怖を機関の連中に味わわせる事が、今の俺の存在理由だった。
人間の命を奪うという重さ。
その重さは、たかだか高校生だった俺に支えきれるものではなかった。
覚醒者になんてされなければ、こんな苦しみを味わう必要もなかった。
毎夜機関の連中を呪い続けた。
夢の中で何度も俺が殺した奴が呪詛を吐き続ける。
いつも魘されていると、黛さんも心配していた。
…それでも俺は機関の連中に襲われる度、敵を炎に包んだ。
…殺さずに済む方法はあったかもしれない。
しかし殺さずに生かしておけば、そいつはまた機関に戻り、また別の人間を拉致する。
結果、俺と同じ苦しみを味わう者が出てくる。
…誰かが機関を叩き潰さなければならない。
俺には機関を叩き潰すだけの力が備わったし、それだけの憎悪の炎も、いつの間にか胸の中に宿していた。
だから殺し続ける。
自らが生み出した覚醒者によって滅ぼされる。
そんな恐怖を機関の連中に味わわせる事が、今の俺の存在理由だった。