BAD & BAD【Ⅱ】




やらなくちゃいけない任務は、パトロールだけじゃなかったの?それもたまにサボってたけれども。



知らぬ間に、仕事放棄してた。


むしろ、飲み物を提供してもらう側になってたよ。



「なんで教えてくれなかったの!?」


「教えてもサボるでしょ?」


「もちろん!」



あったりまえじゃん。

私がそんな面倒くさいこと、やるわけない。




「それに、幸珀がこんな細々した仕事をしたら、何かやらかすと思ったし」


「お前にだけは言われたくな…………あああっ、ちょ、真修!こぼれてるこぼれてる!」


「え?あっ、しまった!!」



やっぱり、ドジっ子真修にだけは言われたくないよ。



何かやらかすとしたら、真修の方だよ。……って、今ちょうどやらかしましたね。


床にまで紅茶をこぼして、もったいないな。



呆れながら、部屋にあった雑巾で、紅茶を拭く真修を手伝った。



< 153 / 730 >

この作品をシェア

pagetop