BAD & BAD【Ⅱ】
やらなくちゃいけない任務は、パトロールだけじゃなかったの?それもたまにサボってたけれども。
知らぬ間に、仕事放棄してた。
むしろ、飲み物を提供してもらう側になってたよ。
「なんで教えてくれなかったの!?」
「教えてもサボるでしょ?」
「もちろん!」
あったりまえじゃん。
私がそんな面倒くさいこと、やるわけない。
「それに、幸珀がこんな細々した仕事をしたら、何かやらかすと思ったし」
「お前にだけは言われたくな…………あああっ、ちょ、真修!こぼれてるこぼれてる!」
「え?あっ、しまった!!」
やっぱり、ドジっ子真修にだけは言われたくないよ。
何かやらかすとしたら、真修の方だよ。……って、今ちょうどやらかしましたね。
床にまで紅茶をこぼして、もったいないな。
呆れながら、部屋にあった雑巾で、紅茶を拭く真修を手伝った。