BAD & BAD【Ⅱ】
そして、師匠達はお風呂に入りに行った。
部屋を出て行く時、師匠は少し緊張しているようだった。
幹部以上(+剛)がいなくなった大部屋で、私は下っ端達とゲームを楽しんでいた。
さっきまで、お酒に酔ってウザいかまってちゃんになってた弘也のせいで、大好きなゲームをやれずにいた。
おかげでストレスが溜まりまくりだ。弘也のバカやろう。
だけど、ようやく思いっきりゲームができる。
ということで、ストレス発散も兼ねて、一切手加減せずにこれでもかってくらい容赦なくゲームに打ち込んだ。
もちろん、どのゲームで勝負しようと、私が圧倒的差で勝利した。
周りから下っ端の奴らが私のことを「鬼だ」「悪魔だ」「極悪人だ」とこそこそ言っていたから、満面の笑みで痛めつけてやった。あ、安心してね。痛めつけたのはゲーム内での話だから。
私の悪口を言った下っ端の奴らを、格ゲーで完膚無きまでにボッコボコのミンチにしてやったら、下っ端の奴らが真修のところに避難した。
「真修、盾になってくれ!」
「幸珀がいじめるんだ!」
こいつら、自分達のリーダーの後ろに隠れやがって。
それでも神雷の端くれか!?
友愛の塊でできている真修を味方につけるとは卑怯なっ!