BAD & BAD【Ⅱ】
話に乗っかってきてよ。ノリ悪いぞ。
そういうとこがポンコツなんだよ。
それとも、何?幼なじみだからこんなに冷たいの?だとしたら、痛い目に遭わすよ?
「今、すっごくあんたにデコピンしたい」
「は!?なんでだよ!」
朔はすぐさまおでこを抑えた。
警戒しすぎだろ。
「すんなよ!?絶対すんじゃねぇぞ!?」
「それフリ?」
「ちっげぇわ!!」
フリにしか聞こえないなあ~?
ニヤニヤしながら、右手をデコピン仕様にした。
「俺の顔を傷つけたら殺す」
「殺されたら、倍返しで殺す」
「殺されてたら、やり返すの無理だろ!」
「朔が私を殺せるわけないじゃん」
あははっと失笑してやったら、朔がムッと目をつり上げた。
本当のことだから、言い返したくても言い返せないんでしょ?ざまあみろ。