BAD & BAD【Ⅱ】
イメチェンして短髪になった弘也が、髪色と性格もたかやんを真似たら。
何人が2人を見間違うんだろう。そういう実験やってみたい。楽しそう。
私は2人を間違えはしないだろうけど。自信は、なんとなくある。どれだけ2人と一緒にいると思ってんだ。見くびってもらっちゃあ困るぜ、ベイビー。
「たかやんはどうなの?」
「あ?」
「……一口でかすぎでしょ」
「いいだろ、別に」
朔と剛も座ったところで、お昼ご飯を食べ始めたたかやんが、焼きそばパンにかぶりつく。
焼きそばパンを丸のみできそうな、口のでかさだね。ブラボー。
「それで、何だよ」
「たかやんはどうなの?」
「何が?」
「弘也と髪型がおソロな件について」
「実に不愉快だ」
「えぇー!?なんで~!?」
ジト目で弘也を睨みながら、無言で焼きそばパンを食べていった。
辛辣なたかやんに、弘也はブーブー文句を言う。