BAD & BAD【Ⅱ】
なんでも何も、こんなチャラ男とおソロなんて嫌に決まってる。私だったらすぐ髪を変えるね。
弘也はパッツン前髪の印象が強かったから、短髪な弘也はまだ見慣れない。
短くなっても、チャラさは消えてないんだね。不思議だ。
「鷹也はイメチェンしようとは思わねぇのか?」
そう尋ねたのは、長髪からきてれつな髪型にイメチェンした剛。
こいつの髪は、似合う以前の問題だ。
本人が誇らしげだからもう何も助言するつもりはないけど、半分坊主なのはやっぱり変。昔の方がまだ優美で良かった。
あ、言っときますが、あくまで私個人の感想です。
「めんどいから、俺はそういうのいいわ」
たかやんらしいな。
うん、たかやんはそのままが1番だよ!
茶色の短髪がそんなに似合うのは、たかやんしかいない!ヒューヒュー!
「俺も、イメチェンしてみよっかなー」
「髪を真っピンクに染めるって?しょうがない、手伝ってやろう」
「んなこと言ってねぇよ!!」
私は甘い卵焼きを頬張りながら、朔をからかった。