BAD & BAD【Ⅱ】
少年Kサイド
それは、突然投下された衝撃だった。
――何か、あったのか?
何も不明なままだけれど。
――あいつらの行方が、わからないんだ。
もしもどこかで、君が独りで闘っているのなら。
――大丈夫じゃ、なさそうだね。
今すぐにでも、奪いに行くよ。
俺達も、君も、悪い不良。
だけど、仲間を想う気持ちは誰よりも強く、大きく、勇ましい。
駆け出した瞬間に、全てが変わるわけじゃない。
それでも、君に絡みつく鎖を解くために、前だけを向いて走るよ。