BAD & BAD【Ⅱ】




冷凍庫にアイスのストック無いの?


桃太郎やい、凛のアイス補充をきちんと管理しとけよ。何やってんだ。



食べてないと嘘を突き通していた私に、師匠が助け舟を出す。



「凛、アイス買ってきたから食べなよ。はい、チョコアイス」


「……サンキュ」



若干、命を危険を感じた。師匠がおやつを買いに行ってくれて助かったよ。




胸を撫で下ろす私の横を通り過ぎた朔が、早速チョコレートをたっぷり使った人気のアイスを食べている凛の襟を引っ張って、階段を上っていった。



「アイス食ってねぇで行くぞ」


「んまい」


「集会する気あんのかてめぇ」



朔と凛に続くように、師匠とたかやんも幹部室へ歩き出す。


幹部代表でたかやんも、集会に参加するんだ。忙しいそうだね。集会頑張って。





私はこれからどうしようかな。



他の皆がいるであろう遊戯室に行く前に、ソフトクリームを食べて喉が渇いたから、飲み物が欲しい。


真修にいちいち頼むのも面倒だから、調理室に行って軽く何か飲んでこよう。この際、水でもいいや。とりあえず喉を潤したい。



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