BAD & BAD【Ⅱ】
各々、好きなゲームをしたり、くつろいだりし始めた。
さっきと比べると、大分静かになった。たかやんの叱責モードの効果は絶大だ。
私は、師匠とたかやんと弘也と剛と真修の5人でやっているかるたを、畳の上で傍観しながら朔と凛と桃太郎と駄弁っていた。
「凛さん、膝枕してあげましょうか!?」
「……ん」
凛が桃太郎の膝に頭を置くと、桃太郎は嬉しそうに目頭を抑えた。
私の方を向いて勝ち誇った顔すんな。
「最近、悪い夢ばっか見んだよな」
「そういえば、この前も見たって言ってたね。どんな夢なの?」
「悪い夢」
「もっと具体的に」
アバウトすぎ!
そんなんで伝わるか。バカにしてんのか。
「……」
「凛?」
じーっと凝視してきてどうしたの?私の顔に何かついてる?