BAD & BAD【Ⅱ】
「僕らに興味持ってくれたんだねぇ」
「それはどうかな」
「えっ」
飄々たる口調で、弘也をからかう。
そうしている間に全員が昼食を食べ終え、昼休みの終了時刻が1秒また1秒と迫ってきた。
「どこから話せばいいのかなあ」
弘也は紙パックのジュースを飲みながら、これから語られる昔話を頭の中で順序立てる。
暇を持て余した私は、たかやんと剛とあっちむいてほい対決をしていた。
「あっちむいてほいっ」
「うげ、負けた」
「へへーん」
「剛、ドヤ顔すんな。イライラしてくる」
私達の楽しい空気を羨ましそうに、弘也がチラチラこちらを見てくる。
あいつは正真正銘のかまってちゃんだな。
「どこから、話せば、いいのかなあ!」
「うっせぇな」
「鷹也も考えて!!」
「どっからでもいいじゃねぇか。気分で話せ」
「適当に言うなよ~」