BAD & BAD【Ⅱ】



昼食を食べながら、恋愛ぶち壊し作戦と大宮ツインズの入れ替わりを朔に話してあげたのがまずかったのかな。


内緒にしたままにすればよかった。



「俺抜きで楽しみやがって……」



独り言をブツブツ呟いて、完全にいじけてる。



あんたはいつから精神年齢が小学校低学年になったんだよ。


弘也のかまわれたい病が、朔にも発症しちゃったの?



まったく、しょうがないな。



「はいはい、わかったよ。次から何かある時は誘えばいいんでしょ?」



半ば投げやりになって、ため息まじりに言ってあげた。


だから、機嫌を直して。

いじけてるあんたといると、ものすごく煩わしいんだよ。



「お前がどうしてもって言うなら、誘われてやらなくもないけど?」



なんで上から目線なんだよ。そこは素直にお礼言えよ。


ツンデレスキル発揮してんじゃねぇよ。気持ち悪い。



「あんた、ウザさに磨きがかかったね」


「はあ!?」


「つっこむ気にもなれないよ」




< 513 / 730 >

この作品をシェア

pagetop