BAD & BAD【Ⅱ】
これ以上何を言っても、真修の覚悟は変わらない。
説得は、失敗だ。
仕方ないな。わかったよ。
だけど、どうか、死なないで。
「3」
タイムリミットが迫る中、鎖が取れる気配はない。
ちょっと、真修!どうなってんの!?
さっきから、もうちょっとだのあとちょっとだの言ってたじゃん!
最後の最後で手こずってんの!?
「2」
「あれ?これはこうで、あれはああで、えっと……」
まさかこんな時にドジスキルを発動させて、拘束をさらに複雑にしてるんじゃないでしょうね!?
だったら、さっさと逃げやがれ!
「1」
「あっ、これをこっちに持ってくればいいんだ!」
ギリギリでひらめいた真修は、焦りながら手を動かした。