1st love


「由衣!大丈夫?」
「うん、だいぶ落ち着いたから大丈夫!ごめんねぇ」

あたしと由衣の言葉に続けて、池ちゃんが
「お前たちこそちゃんと話できたのか?」
と、笑いながらあたしとアキラに言った。

「俺らは俺らで超楽しんだよ!AM11:00ハモったしね?」
と、アキラはあたしにフッた。
それを見て、池ちゃんがニヤリって笑った。

由衣はあたしの隣に座ると、
「良かったね!」
とニッコリ微笑んだ。

由衣が具合悪いし、何か食べ物頼もうって事になり、池ちゃんが色々注文してくれた。

アキラのまん前にちょうどチャーハンが来て、池ちゃんが
「ん!アキラ!」
って言って、いわゆる『あーん』をせがんだ。

―この二人本当に仲良いんだなぁ―

って思ってたら、その『あーん』が池ちゃんの次に由衣、次にあたしにまわって来た。


男の子にあーんしてもらうの初めてだし、かなり恥ずかしかった。
けど嬉しかった。
それにおいしかった。


< 52 / 169 >

この作品をシェア

pagetop