1st love


「アキラ、お前うちにチャリ置きっぱだったろ?
俺は由衣後ろ乗っけるから、アキラは優ちゃん乗せろ!」
久しぶりに外の清々しい空気に触れていると、池ちゃんが言った。

―え、あたし2ケツなんて無理!重いし!あたし今まで後ろ乗った事とかないし!―

そう、あたしは背もデカイし、いつも2ケツはこぐ方。だからこぐのはかなり上手いのだが…

待ってる由衣の所に、池ちゃんがチャリをひいてきた。

アキラもチャリに乗って、あたしの前で止まった。

「ほら、乗りなよ」
「あたし重いからいい!後ろ乗った事ないし!」
「全然重くないだろー早くっ!」」
「だったらあたしがこぐよ!」
「大丈夫だがら!」

池ちゃんと由衣が、うちらのやりとりを楽しそうに見ながら、
「いいから早くしろ」
と急かした。

あたしはしぶしぶアキラの後ろに乗った。


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