1st love
そして土曜日。
バイトを終え、まっすぐ待ち合わせの駅裏へと急ぐ。
時間はもう夜の8時過ぎ。

待ちぼうけしてる由衣を発見し、あたしは走った。

「優ちゃん、バイトおつかれさま!来てくれてありがとう。巻き込むような事してごめんね!」
「何言ってんのー!あたしこそ遅れてごめんねぇ」

部活後バイトに行ったあたしは制服。
由衣も部活終わってから待っててくれたらしく制服だった。

もう少し時間が経ったら、制服でいると警察に何か言われる時間帯になってしまう。

「池ちゃん、今日大丈夫そう?」
「まだバイトみたいで連絡つかないんだよねぇ…」

制服姿の二人はあてもなく歩く。

池ちゃんには電話もつながらないらしかった。
元気がない由衣の右隣をあたしは歩いた。

今日も天気が良かったから、空は星も月も綺麗。

携帯を開けては閉める由衣。

あっという間に終電の時間は過ぎていた。

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