1st love


試験の日は、電車に乗り合わせたりで友達もできた。
あたしの付近の学校はうちも合わせて7高が受験した。
やはり人気な会社だけあり、倍率は7~8倍。

担任には、三者面談でも度々、他のお菓子屋に変えろと言われていた。
あたしはすごく成績がいい訳でもないし、真面目でもない。
スカートは短く切ってしまってるから、試験に履いていけるものがなくて後輩に借りた事も担任は知ってる。
授業中も担任の授業なのに平気であくびをする。

でもあたしは、何故かチャレンジしてみたくなった。
この会社に導かれるものがあったのか、あたしの人生の転機なのか。

会社について調べいくと、去年は部活の先輩が受験していた事が分かった。
迷惑をかえりみず、あたしは先輩にメールした。
自分は落ちているにも関わらず色々教えてくれたし励ましてくれた。

アキラと初めて会った時から、この会社を受験する事は決まっていた。
アキラにも
「あたしなんか絶対受かる訳ないし!」
と話してた。

アキラから、就職について深い事は全く聞かれなかった。
あたしも自分からあまり話さなかった。

アキラは卒業したら家の仕事を継ぐからずっと地元だったから。


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