あの夏をもう1度
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「おはよ。沙耶」



圭太がにこっとあたしを出迎える。



「おはよー。てかLINEじゃなくてここでいえばよかったのに」


「あーたしかに。なんか早く言わなきゃって思った」



圭太がケラケラ笑う。



あたしと圭太はバイト仲間。

今日はこれからバイトなのだ。



「誰がくるの?」


「んー。まだわかんないけど、みんなに声かけてるよ」


「ふーん」


「今日はこの時間沙耶とふたりか」


「だね。よろしく」



それだけ言って更衣室に入る。


あたしたちのバイトはコンビニ。
いまは大学の夏休みだから、朝から入っている。

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