零度の華 Ⅰ


あたしは2杯目を飲み終わる

そして、テーブルにお金を置くと同時に別れを告げ、店を出た



途中、バイクを公園に置いていることに気がつき、面倒と思いながらバイクを取りに行った


家につき、ある奴に電話をした


2~3コールしたところで相手が電話にでた



「もしもし」


『俺だ』


「零(ゼロ)様」


『今、大丈夫か?』


「はい、周りには誰もいません」



あたしは服を脱ぎながら話を進める




『菖蒲(アイリス)。もう、そこを離れてもいいぞ』



電話の相手はあたしが警察の中に潜り込ませた、スパイを生業とする本名、木時光こと菖蒲(アイリス)


< 108 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop