零度の華 Ⅰ
あたしは2杯目を飲み終わる
そして、テーブルにお金を置くと同時に別れを告げ、店を出た
途中、バイクを公園に置いていることに気がつき、面倒と思いながらバイクを取りに行った
家につき、ある奴に電話をした
2~3コールしたところで相手が電話にでた
「もしもし」
『俺だ』
「零(ゼロ)様」
『今、大丈夫か?』
「はい、周りには誰もいません」
あたしは服を脱ぎながら話を進める
『菖蒲(アイリス)。もう、そこを離れてもいいぞ』
電話の相手はあたしが警察の中に潜り込ませた、スパイを生業とする本名、木時光こと菖蒲(アイリス)