零度の華 Ⅰ
ボスである雲雀をしっかり捉える
「フッ、いい子だ」
そういうとボスはあたしの唇を奪った
やり取りが終わると止まっていた車が動き出す
どうやら学校まで送ってくれるらしい
「狼。仕事溜め過ぎだ。遊び過ぎじゃないか?」
『仕事って、本当だったら溜まっていないことばかりだ。雲雀が増やしているんだろ。やらなくていいことまでこっちに回して。遊ぶ暇なんて生憎ない』
誰かさんのせいでなと付け加えると、雲雀はクククッと笑った
信号が赤に変わり停止をする
あたしは外を眺める
曇模様に雨が振りそうだなと呑気に考えていた