零度の華 Ⅰ
アレといった先にはついてくる車がある
「今から方を付ける。情報が向こうに渡っているのなら殺しても意味がないだろうが、数を減らせるのであれば良しとしよう」
『もう潰してもいいだろ?鬱陶しくて仕方ない』
「殺しを仕掛けているわけじゃない。今は労力を使うな」
それに殺しとなれば向こうとしては都合が悪い、そんなことはしてこないと付け足しながら運転をする
あたしは再び外に目を向けた
『アレの始末はどうするつもりなんだ?』
疑問をぶつけると、雲雀は悪戯を考えた子供のような微笑を浮かべて話し始める
その微笑を知っているあたしは、イヤな予感を感じながらも話し聞く