零度の華 Ⅰ
ゾクゾクとしながら、すぐさま実行に移す
まずは、切り変えることができないギリギリのタイミングで車道を変えた
そこであたしは窓を開けて銃を構える
そしてすれ違う瞬間、撃つタイミングを逃がすことなく撃った
赤に変わり、右折を進められるとすぐさま走り去る
後ろでは車2,3台が衝突し、クラクションが鳴り響く
あたしは緊張で縛っていた体をほどき、フードをとった
雲雀もこの時、サングラスは外していた
「さすが零(ゼロ)。やっぱり弾は外さなかったな。上出来だ」
『わがままな主(飼い主)の命令だ。それをこなすのが駒(ペット)の仕事だろ?それにしても、自分でも成功して一安心してる』